よくある症状

疣贅(ユウゼイ)

ヒト乳頭腫ウィルス(HPV)の感染によって起こります。 ウィルスの種類により尋常性疣贅、青年性扁平疣贅、ミルメシア、尖圭コンジロームなど種々の臨床型をとります。

イボ(ウイルス性疣贅)はウイルス(HPV)が感染してできる皮膚や粘膜の病気ですから、もちろん「うつる」可能性を秘めています。しかしながら、私達の皮膚や粘膜は様々なバリア-機構でウイルスや細菌などの感染から守られており、正常の皮膚や粘膜には通常感染しにくいと考えられます。

小さな傷などがあるとそこから皮膚に入り込んで、感染すると考えられています。 液体窒素で冷凍凝固したり、ヨクイニン(ハトムギの成分)を内服したりして治療しますが、一度の冷凍凝固でとれる可能性は少ないので、何度か繰り返す必要があります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は乳幼児期、小児期、思春期、成人期に分けられ、それぞれ特徴的症状を示します。

病因論的には2つの現象、すなわち、皮膚バリア機能異常に代表される皮膚生理機能異常と免疫機能異常が認められます。
当院では「日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」に基づいて、診断・治療していきます。

脂漏性皮膚炎

頭部や顔面、腋窩、頸部、陰部などの脂漏部位および間擦部に、毛包性の湿疹として現れます。

病変は油脂性鱗屑と紅斑性局面とが主体で、 かゆみはないか軽微です。頭部の粃糠様落屑(ふけ)の増加、眉毛や鼻唇溝部に鱗屑を伴った紅色局面形成がみられ、慢性で再発性です。

ビタミン薬内服(VB2,VB6)、弱めのステロイド外用薬を使用します。真菌の一種のPityrosporum 属の過剰増殖が悪化因子である場合は、抗真菌薬の外用を行う事もありまあす。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹は、紅斑を伴う一過性、限局性の皮膚の浮腫が病的に出没する疾患で、多くは痒みを伴います。
通常、個々の皮疹は24時間以内に消退し、色素沈着・落屑などを伴いません。蕁麻疹の病態は、何らかの理由で皮膚肥満細胞が脱顆粒し、ヒスタミンを初めとする化学伝達物質が組織内に放出されることによります。

種々原因により引き起こされ、外来抗原による狭義の1型アレルギーによるものの頻度は数%にとどまり、かつ多くは原因を明らかにする事ができません。